風邪の効用(野口晴哉著)【送料無料】*メール便での発送*
2017年04月05日
かわしま屋
風邪の効用とは
万病の因と言われ、また一方で「たかが……」と軽く見過されている風邪。
風邪に対する一般通念からすれば、本書の表題は極めて奇異なものとして映るかもしれない。
しかし著者は、独自の観点から風邪は治すべきものではない、経過すべきものであると主張する。
人間は心身の偏り疲労が限界に達したとき、それを調整すべく、自律作用として風邪をひくと言うのである。
著者は、風邪を病理的に捉えるのではなく、謂わば健康の自然法として捉えている。
自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいたあとは、あたかも蛇が脱皮するように、
新鮮な体になるとする主張は、極めて説得力に富んでいる。
著者独特の自然観から編みだされた「経過する」というユニークな概念は、
「闘病」という言葉に象徴される現代の病気に対する考え方を一変させる可能性をもっている。
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野口晴哉とは
野口晴哉(1911ー1976)
明治四十四年九月、九人兄弟の次男として東京・上野に生まれる。
幼い頃に患ったジフテリアの影響から言葉を話すのに不自由し、
幼少期を過ごした漢方医の叔父の許では、さまざまな読書に明け暮れたという。
大正十二年、十二歳の時に関東大震災を体験し、焼け野原で苦しむ人たちが悼まれず、
本能的に手をかざしたところ多くの人たちが快復、これをきっかけに治療家としての道を志す。
古今東西の健康法や療術などを独自に探求し、十五歳で入谷に道場を開き、
愉気と活元運動を主体とした療術団体『自然健康保持会』を設立。
また、十七歳で「健康に生くることが自然順応の姿である」などとする『全生訓』を発表し、
以後、一貫して「活き活きと生を全うする」ことを指針に据えた活動に入る。
日本治療師会の評議員を務め、大日本連合治療師会の創設にも寄与。
そして治療理念の確立、諸療術の体系化を図る「整体操法」をまとめ上げ、
昭和二十二年には整体操法の指導者育成機関として『整体操法協会』を設立。
昭和二十年代後半には身体を通した人間の個性研究とも言える「体癖論」の基礎を完成させた。
この頃から、病を治すことよりも人間本来の力を引き出して健康に導く自らの活動を「体育」と位置づけ、
「治療」を捨てることを決意。
何かに頼ることなく 自らの足で立つことを指導理念に掲げ、昭和三十一年、
そうした健康観に基づく体育団体『社団法人整体協会』を文部科学省(旧文部省)の認可を受けて設立。
個人指導のほか活元運動の普及、愉気法などさまざまな整体法の講習会を全国各地で開き、
心と体を一として考える独自の人間研究においても体癖をはじめ潜在意識の研究、
子育て、教育などの分野にも踏み込み、多くの著作を残した。
カザルスを唯一の師と仰ぐほど音楽を愛し、妻昭子(一九一六〜二〇〇四)との間には四人の子息をもうけ、
昭和五十一年六月、東京・狛江の自宅にて家族に見守られ六十四歳で永眠。












