お墓を形作る石材|巻石(まきいし)ってどの部分のこと?|静岡県
こんにちは、牧之原石材です。皆さんは「お墓」の名称で「巻石(まきいし)」と呼ばれる部分があることをご存じでしょうか。お墓参りに行った際、知らないうちに目にしている方もおられるのではないでしょうか。今回は、お墓の巻石についてご説明いたします。
2016年5月1日 に公開した記事ですが、内容を加筆修正し2022年7月29日に改めて公開させていただきます。
お墓の巻石ってどこの部分?
まず始めに、巻石というのはお墓のどの部分にあたるのでしょうか。巻石は地域によって「外柵」の一部に称される場合もあります。外柵という名前であれば聞いたことがある方もおられると思います。お墓の土台部分を囲むように据えてある石や、石塔を囲むように据えてある物などを巻石と呼びます。因みに、下の写真の赤い線で囲まれた部分が巻石と呼ばれる場所となります。
お墓の巻石の意味
お墓の巻石(外柵)には、2つの意味があります。それぞれ簡単にご説明いたします。
区画の境界線
巻石は墓地の隣の区画との境界を明確にするもので、墓地の区画を囲って使用されます。
あの世とこの世の境界線
巻石は「浄土」と「俗世界」、即ちあの世とこの世との境界を意味しているという説があり、巻石の内側は浄土の入り口となります。巻石の内側は聖地とされ、人は土に還りますが、巻石で囲まれた聖地で土に還ることにより、極楽浄土に行くことができると言われています。
お墓の巻石の種類と形
お墓の巻石には種類があり、お墓を建てる区画の広さ等により異なります。下の写真の赤い線で囲まれた部分も巻石(外柵)ですが、このような形の物を玉垣(玉柵)とも呼びます。
こちらの玉垣(玉柵)の下に隙間があるのがお分かりになりますでしょうか。これにはしっかりとした役割があり、雨や掃除の際の水が中に溜まらないように流れ出るよう設計されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。近年では掃除がしやすいお墓を好み、外柵をデザインしない方も増えてきています。しかし、巻石は外柵として見れば、お墓をぐるっと囲むように建てられて隣接している区画との境をはっきりとしてくれ、玉垣(玉柵)の場合は色やデザインによって迫力が増し、墓地の中でもより目を引く物お墓になります。お墓はつくる方によって好みが分かれます。外柵に興味がある方は是非こだわってみてはいかがでしょうか。
他にもお墓の特徴や場所の名前に関するブログはこちら
→静岡のお墓づくり|お墓の形の種類と各部分の名前
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